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2009年7月 6日 (月)

愚者と愚者(下)

 打海文三著、「愚者と愚者(下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ」読みました。内乱は、未だ未だ続いています。

 海人の戦友、孤児部隊で共に戦った田崎俊哉は、今常陸市駐屯軍の司令官になっていた。彼は、ゲイだった。そして、黒い旅団の呼びかけに応じ、部隊と共に常陸軍から離脱するところだった。反対したのは、一中隊のみ。海人は、その中隊を助け、俊哉と戦って駐屯軍を取り戻すため、常陸市へ進撃した。作戦は、成功した。だが、海人の部隊は首都へ戻れなくなり、首都圏の常陸軍は支配地域を限定せざるをえなかった。
 東京は、パンプキンガールズ・常陸軍・高麗幇・虹の旗・ゲイ解放軍・市民軍・鉄兜団に対し、黒い旅団・社会正義党・我らの祖国・東京UF・ポセイドンが群雄割拠しており、市街戦が絶えなかった。
 北海道は、内戦の影響が無く、企業は北海道に逃れ繁栄していた。東北も軍事政権が支配していたが、いちおうの平和が訪れていた。だが、東京以西は、内乱状態。
 果たして日本全土に平和が訪れる日はくるのだろうか?。

 戦争をするには、金が要る。この日本で通用しているのは、円ではなくてドル。政府が崩壊しているのだから、当たり前か。そして、ドルを稼ぐために、ドラッグ(麻薬)を輸出し、食料や武器弾薬を買っている。いわば、ドラッグ経済で日本は成り立っていた。
 海人が、最初に孤児部隊の中で頭角を現したのも、戦闘中に奪ったドラッグだった。月田姉妹が、パンプキンガールズを作った資金も、東京UFから奪ったドラッグだった。
 椿子たちのビジネスは、ドラッグ取引、売春、ホテルやバーの経営、武器の故売、等等。パンプキンガールズ達は、ビジネスをしながら内乱を戦っていた。

 戦争に、ドラッグとセックスは付き物である。どこの軍隊にも腐敗はあるし、恐怖を紛らすものは快楽である。
 つくづく戦争というもののやりきれなさ、を思う。 

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コメント

この記事を読んで、実際にあった第2次世界大戦時の日本軍を思いました。
部隊毎に「従軍慰安婦」を引き連れていた事を。
正に日本軍だけがやっていたというおぞましい「飴と鞭」の軍隊管理でした。
慰安婦にされた朝鮮、フィリピン、オランダなどの女性だけでなく、あてがわれて過酷な戦いを強いられた日本兵も被害者でした。
マサエさんのやりきれなさがよく分かります。

投稿: sonata | 2009年7月 6日 (月) 11時34分

マサエ。さん、こんにちは♪
痛いお話ですよね。読むのにどうしても時間が掛かってしまいます。「痛たた・・・」って思うと本を閉じちゃって(^^;
昨日、家で「君のためなら千回でも」の映画を観ました。前に原作で読んだのですが
http://abata.tea-nifty.com/abata/2008/02/post_2a33.html
アフガニスタンのお話です。
やはり犠牲になるのは子供。その子供たちが娯楽の対象にされていることに憤りを感じました。
ほんとにやりきれないです(ρ_;)

投稿: あばた | 2009年7月 6日 (月) 12時50分

 sonataさん、こんにちは。
 もっと細かく感想を書こうと思ったのですが、どうしてもできなくて。この本には、セックスの問題もいろいろ書かれていました。
 従軍慰安婦のことも思い起こしました。戦前の赤線や売春婦達のこと、満州にも売春宿があったとか。また、戦後のアメリカ兵とパンパンと呼ばれた娼婦達のことも。
 この本に出てくる性を売る女性や男性達、彼らは自ら求めてそういう商売をしているのですが、それ以外に食べていく術が無いというのが、一番大きな問題だと思いました。
 普通に生活できることの幸せを思います。

 あばたさん、こんにちは。
 「裸者と裸者」を読み始めたのですね。ほんとうに痛い話だと思います。架空の話でありながら、現実の世界が透けて見えてくる。この世界にこのような生活をしている人達がいる。私たちは知っているけど、見てはいない。無関心に過ごしていていいのか、そういう問いかけを感じました。

投稿: マサエ。 | 2009年7月 7日 (火) 16時10分

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